だだもれ人生

指の間からこぼれ落ちる生き様
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剣を振るい馬に乗るお転婆姫が、父の命を狙う陰謀を暴くため「おんみつ」となって旅に出る。

主人公蜜姫がとにかくイイ。
男勝りのお転婆だが、素は普通の女の子。育ちの良さから素直で天真爛漫、夢見る年頃の女の子である。
ただ、夢見ているのは冒険活劇だというのがややズレているのだが…

陰謀の影には天下の将軍徳川吉宗がいる!と考えた蜜姫は、
「まぁ、なんて素敵でしょう!」
と待ち受ける冒険を思って目を輝かせるといった具合。

女の子としての可愛さと、凛とした剣士ぶりと、のほほんとした世間ズレと、それから事件の核心に迫る頭の良さもある。しっかりした大人びた様子を見せたかと思えば、海の魚を見てはしゃぐ子供の一面も見せる。
今時の偏ったキャラクター造形から比べるとインパクトが弱くどっちつかずかもしれないが、こういう多面的な魅力は蜜姫に躍動感を与えているように思える。とても好きだ。萌えですよ。

姫を巡るその他の登場人物たちもおかしな面々である。
姫につきそう猫…実は凄腕の忍び猫という設定。名前はタマなのだが。
見た目も渾名も海坊主な大男、ものすごくイイ男の忍者、気のいい小藩主の殿様たち、極めつけは蜜姫の母親。なによりも和歌を愛するおっとり奥方で、蜜姫に輪をかけてズレまくりの人。ところが意外と抜け目が無く物語に大きく絡んでくる…
こうした多彩なキャラクターたちの珍道中を「ですます調」の文体で描くところが印象的。テンポがとてもよくて講談や落語のようでもあるし、どこか懐かしさを覚えるのは江戸川乱歩の少年探偵団ものを思い浮かべるからか。
こんな柔らかい印象も小説全体の肩の凝らない楽しさの一助となっているようだ。
作者お得意の仕掛けのあるストーリーも健在。
それからこの方、自分の小説のキャラクターを他の小説に登場させるのが好きで、今回はデビュー作の風流冷飯伝の人物が出てきた。風流~は名作だった。また読み返したくなったなぁ。できればそちらから読むと楽しさ倍増でしょう。

清々しさの残る読後感。面白かった。シリーズ化しないものかな。

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2006.02.07.Tue 22:20 | | trackback(0) | comment(3)
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絵がなく、文が長いので「旅に出る」までしか読めませんでした。
URL #mQop/nM. | 2006.02.07 19:07 | edit?
同上。
かげ URL #LkZag.iM | 2006.02.07 21:05 | edit?
ふふふふふ
RS URL #jVHjcq8A | 2006.02.07 21:15 | edit?




  
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