だだもれ人生

指の間からこぼれ落ちる生き様
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日本でいちばん小さな出版社 佃由美子 晶文社

本の雑誌の紹介がやたら面白そうだったので図書館で借りてきた。

確かに面白い!

従業員は自分だけの、日本でいちばん小さな出版社をたちあげた女性の奮闘記。

ひょんなことから出版社を始めてしまった作者。
まるで意図していないので出版社がどういうものなのかもわからない。
そんなズブの素人の目線で、本がどのようにして作られてゆくのか、出版社を運営するということがどういうことなのか、業界の仕組みなども含めて語られる。

この手の本は業界のベテランが書くパターンが多いと思う。もしくは初めて挑戦するにしても、関係する業種の経験があるとか、先だって勉強をしているだとかあると思う。それがこの作者に無い、いきあたりばったりの豪快さがオカシく新鮮。

だからかもしれないが、気負いってものがあまり無い。この人の性格にもよるのだろうけど、のほほんとしているのね。業界変えてやろうとか、出版文化を守りぬくぞとかまで考えていない。
でも、せっかく始めたのだから楽しくやってゆこう、苦労して作った本が多くの人に読まれてもらえるよう頑張ろう、そんな風な肩の力の抜けた自然な感覚が気持ちいい。

かといって風まかせの出版活動をしているわけでもなくて、かなり積極的に勉強をする人だ。
ガンガン勉強したうえで、過去に培った技術を総動員し、工夫して困難を乗り越えてゆく。
とにかくバイタリティのすごい人。
読んでいるうちに自分も元気になってくる。

それにしても、わからないことは本屋でノウハウ本を探すってスタイルがイイなぁ。
正直というかストレートというか。ほほえましい。

ちなみ本書自体が優れたノウハウ本だと思う。
素人が実体験に基づいて知識を積み上げてゆくのだから、これ以上なくリアルなわけで。
ともかく、この人の活動を読むうちに元気になってくる。
出版不況といわれ続けてきた業界だけど、こんな人がいるなら、まだ、なんとかなるかな。

さて全般的に面白いエピソード満載で大いに楽しめたけれど、
最も印象に強いのは、序章で語られる本好きの少女時代にあった「逆万引き」だな~。

増える本の置き場所に困り、捨てるのも売るのも納得がいかない挙句の行動が、

「本屋にそっと戻す」

万引きの逆パターン(そのために帯やカバーが痛まないよう大事に読む徹底さ)。

…どーいう発想だ。
こんな憎めない作者である。
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2008.07.12.Sat 00:36 | | trackback(0) | comment(0)
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