だだもれ人生

指の間からこぼれ落ちる生き様
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たまには本ネタを。
忙しくて読む間もない…と思いきや、息抜きにちょこちょこと読んでいたら嵌まり、
普段よりも読書量が増えてたりします…

「征夷大将軍 もう一つの国家主権」高橋 富雄 (中公新書)

征夷大将軍というと、武士が主役だった時代の最高権力者の称号、てなことになるんでしょうか。
とはいえ、征夷大将軍が史上に存在したのは平安時代から大政奉還まで実に1000年もの間。
持つ意味は大きく変わったはずです。ひとくちで言い表せるものではないンです。

といったことが本書の冒頭で書かれていて、
ウスラボンヤリな自分は「言われてみるとそうだなぁ~」なんて感じ入ったりするわけです。

本書では各時代の政治状況を元に、征夷大将軍の変遷を検証してゆきます。

これが相当に面白い。

そもそもが異民族を征服する目的のために設置された官職だった征夷大将軍。
それを数百年後の平安末期、もはや征夷の必要のない時代に、源頼朝が要望するわけです。

なぜ?

将軍なら別に征夷大将軍じゃなくたって幕府を開ける。近衛将軍、右将軍、色々とある。実際頼朝は先に右将軍になっている。そこで満足せず征夷大将軍を望んだのはなんでだろう?カッコヨサソウだから?
まてまて、それ以前に幕府を開くってなんだろう。

頼朝は朝廷の影響を抜け出した独立の武家政権を実現しようとした。
将軍とは戦地において独立した軍事行政の専決権を許されていて、その政務所が幕府。つまり将軍となって幕府をひらくことにより武家の独立政権を建てようと考えたわけ。
ところが常置の将軍である近衛将軍や右将軍は、京都にあって天皇を守るのが目的。鎌倉で勝手するわけにはいかない。
地方で独立できるといえば鎮守府将軍か征夷大将軍となるが、頼朝が最後に敵と考えた奥州藤原氏は、この鎮守府将軍を代々受け継いでいたから選ぶわけにはいかない。そこで征夷大将軍となるが、歴史的に鎮守府将軍よりも格上であり、なおかつ奥州藤原氏を制圧しようとする頼朝の意図と重ね合わせることができ好都合だった。

なるほど!

パズルのピースが嵌まったみたいな気持ちよさ。
結果だけを羅列した教科書からではわからない歴史の醍醐味、考えることの楽しさを実感できる本ですなぁ。

とかいいつつ実は本書は、真ん中の室町時代までしか読んでいない。
面白くて数ページ読むたびにアレコレ考えてしまい、図書館への返却期日が来てしまったのだ。
もう一度借りて読めばいいのだけど、今回本書を読んで鎌倉、室町両時代にいかに自分が無知なのか思い知りました。
先にそれらの関係書を読んでから再び本書を読み直すのがいいと思っているのです。
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2010.08.06.Fri 20:36 | | trackback(0) | comment(4)
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室町時代って230年以上続いたわけで、
江戸時代といい勝負なのよね。
鎌倉時代よりさらに地味なんだけど。
すこし URL #mQop/nM. | 2010.08.07 02:26 | edit?
こんにちは、

征夷大将軍として幕府を開くことの意味がよくわかりました。
地方で政治を行ための官位だったのですね。これは面白い。
長年の疑問が解けたようですっきりしました。
naokichiman URL #- | 2010.08.10 09:45 | edit?
>すこしさん

地味ですか。勉強します。
RS URL #UwJ9cKX2 | 2010.08.12 20:56 | edit?
>naokichimanさん

自分なりの理解なので間違ってるかも…
(胡乱な読み手なので)

面白い本なので、ご自分でも読んでみてください。
RS URL #UwJ9cKX2 | 2010.08.12 21:01 | edit?




  
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